SHIPMAN?「船員」?
SHIPMANという言葉は、SHIP(船)とMAN(人)から「船員」を連想しがちですが、その意味ではありません。ここでいうSHIPMANとは、**Ship Management Agreement(船舶管理契約)**の略称で、船主と船舶管理会社の間で締結される管理契約の標準書式を指します。
このSHIPMANは、**BIMCO(Baltic International Maritime Council)**という国際的な海運団体が作成したもので、船舶管理業務において「誰が、どこまで、どのような責任を負うのか」を明確に定めています。BIMCOは、世界的に共通して使われる契約書のひな型を提供しており、SHIPMANはその代表的な契約書式の一つです。
BIMCOは1998年に「SHIPMAN98」を公表し、その後内容を見直した「SHIPMAN2009」を発表しています。一方、日本では日本海運集会所が2006年に「外航船舶管理契約(JSE2006)」を作成しましたが、これはSHIPMAN98を日本の実務に合わせて修正したものです。現在の実務では、SHIPMAN、JSE2006、あるいはそれらをベースに一部修正を加えた契約が広く使われています。
船舶管理会社の業務は、すべてこの船舶管理契約に基づいて行われます。そのため、どの契約書式が使われているのか、また契約上どこまでが自社の責任範囲なのかを理解していないと、日常業務やトラブル発生時に適切な判断ができません。船舶管理会社で働く者にとって、SHIPMANをはじめとする船舶管理契約の理解は、業務の基本となる重要な知識です。
実務経験に基づく参考情報(内容の正確性は保証されません) / Reference Information Based on Practical Experience
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