船舶管理とは、船が安全に航海できるように整え、その状態を保つための仕事のことです。具体的には、船員の手配、船で使うさまざまな物品(消耗品・予備部品、潤滑油、食料や生活用品)の調達と管理、保険の加入、修理や点検の計画づくり、そしてそれらに必要な費用の見積もりや予算づくりなど、多くの業務が含まれます。
船舶管理は、船主が自分で行う場合もあれば、専門の船舶管理会社に任せる場合もあります。以下では、主な業務内容をわかりやすく説明します。
① 船員の配乗管理
船員を自社で雇う場合と、船員派遣会社から紹介してもらう場合があります。どちらでも、船員の選定、乗下船の手配、乗船前の説明などが必要です。また、船内で使う現金の管理や船員の給与支払い、訓練や指導も行います。
② 船体・機器の管理
クレーンやハッチ、係留装置、エンジン、発電機、通信機器、厨房設備、居住区の設備など、船にあるさまざまな機器の点検・整備を行います。整備計画を立て、船員や修理業者、修繕ドックに作業を依頼し、その進み具合を確認します。突然の故障や事故にも対応し、船級協会や港湾当局などの検査にも備えます。
③ 運航管理
海事に関する法律や規則を集めて管理し、会社内や船に知らせます。また、天気や海の状況、寄港地の情報を船に伝え、航海のアドバイスを行います。貨物の積み方についても助言します。
④ 購買管理
消耗品や予備部品、潤滑油、食料や生活用品などを発注し、在庫を管理します。船が直接購入した物品については、その内容を確認します。
⑤ 保険管理
H&M保険やP&I保険など、船に必要な保険を選んで加入します。事故やトラブルが起きたときは、保険会社に請求を行います。また、事故の原因を分析し、再発防止策を検討します。
⑥ 予算管理
船ごとに必要な費用を計算し、年間の管理予算案を作ります。これを船主と話し合い、最終的な予算を決めます。
⑦ 安全品質管理
ISMコード、ISPSコード、ISOなどの基準に基づき、内部監査(Internal Audit)を行い、安全と品質の管理体制を維持・改善します。
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