ブレイクバルク貨物とは何か
物流や海上輸送の分野では、「ブレイクバルク」という言葉がよく使われますが、意味を正確に説明できないケースも少なくありません。本資料では、ブレイクバルク貨物の定義と、バルク貨物との違いについて整理します。
1.ブレイクバルク貨物の定義
ブレイクバルクは、正式にはブレイクバルク貨物と呼ばれます。
簡単に言えば、
- コンテナに物理的に収まらない貨物
- コンテナに収まるが、性質や条件上、あえてコンテナ輸送を行わない貨物
これらを総称したものです。
2.ブレイクバルク貨物の具体例
代表的なブレイクバルク貨物には、以下のようなものがあります。
- 建設機械
- プラント設備
- 鉄道車両
- ケーブルドラム
- フレコンバッグ(大容量袋)
- 自動車
- 危険品
- 鉄骨・鋼材類
これらは、サイズ・重量・形状・荷姿・取扱条件などの理由から、コンテナ輸送に適さない、または適さないと判断される貨物です。
このような貨物を取り扱う海運会社は、ブレイクバルク海運会社と呼ばれます。
3.バルク貨物との違い
ブレイクバルクと混同されやすい用語に、「バルク貨物」があります。
バルク貨物とは、梱包されていない状態で、大量に輸送される貨物の総称です。
バルク貨物には、以下のような種類があります。
乾貨バルク:鉄鉱石、石炭、穀物など
→ 主にバラ積み船で輸送されます。
液体バルク:原油、石油製品、化学品など
→ 主にタンカーで輸送されます。
ここで重要なのは、
バルク貨物は「梱包されていない状態」であることが本質であり、
コンテナに入らないかどうかとは、直接関係しない点です。
4.ブレイクバルク貨物の輸送手段
現在、ブレイクバルク貨物の輸送には、主に以下の船舶が使用されています。
- 在来船(多目的貨物船)
- Ro-Ro船(自動車船など)
貨物の形状や積み下ろし方法に応じて、適切な船型が選択されます。
5.まとめ
本日の内容を整理すると、以下のようになります。
- ブレイクバルク貨物
→ コンテナに入らない、または、あえてコンテナで輸送しない貨物 - バルク貨物
→ 梱包されていない状態で大量に輸送される貨物(鉄鉱石・原油など)
両者は名称が似ていますが、定義や輸送形態は大きく異なります。
業務上の誤解を防ぐためにも、ブレイクバルク貨物とバルク貨物の違いを正しく理解しておくことが重要です。
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