ブレイクバルクの4つの業務

ブレイクバルク海運会社には、主に次の4つの業務があります。

  1. 用船業務
  2. 集荷業務
  3. 配船調整業務
  4. オペレーション業務

これらの業務はそれぞれ役割が異なりますが、すべてが航海の損益に直結する重要な業務です。以下で順に説明します。


1.用船業務

用船業務とは、貨物を輸送するために使用する船を用意する業務です。

貨物を運ぶためには、まず船が必要になります。この「船を用意すること」を用船と言います。船の用意の仕方には、主に次の3つがあります。

  • 造船:新しく船を建造して用意すること
  • 買船:すでにある船を購入して用意すること
  • 傭船:他社が保有する船を借りて用意すること

ここで注意が必要なのが、「用船」と「傭船」です。
どちらも「ようせん」と同じ発音ですが、

  • 用船:船を用意する行為全体
  • 傭船:船を借りること

というように、意味が異なります。新人のうちは特に混同しやすいため、正しく使い分けることが重要です。


2.集荷業務

集荷業務とは、在来船や自動車船で輸送できる貨物を、できるだけ多く集める業務です。

集荷は営業活動が中心となります。貨物の出し手によって、営業先が異なります。

  • メーカーが直接輸出している場合:メーカーに営業を行います
  • 商社が貿易を行っている場合:商社に営業を行います

また、内陸輸送、通関、海上輸送、据え付けまでをフォワーダーが一貫して請け負っている場合には、フォワーダーが営業先となります。

集荷量は、船の運航計画や採算に大きく影響するため、非常に重要な業務です。


3.配船調整業務

配船調整業務とは、集荷した貨物をもとに、船の運航スケジュールや積み付け計画を決定する業務です。

具体的には、

  • どの貨物を
  • どの船に
  • どの順番で積み
  • どの港に寄港するか

といった点を総合的に判断します。

配船調整は、営業(集荷)と運航(オペレーション)をつなぐ役割を担っており、全体を俯瞰して考える力が求められます。


4.オペレーション業務

オペレーション業務とは、船の運航を管理する業務です。

具体的には、

  • 船長への指示
  • 各寄港地の代理店との連絡
  • 運航状況の確認や報告の受領

などを行いながら、船が安全かつ計画どおりに航海できるよう管理します。

これまでに説明した業務はいずれも航海の損益を左右しますが、オペレーション業務は、その損益を最終的に確定させる業務と言えます。航海が完了するまで、丁寧で正確な対応が求められます。


まとめ

  • 用船業務:貨物輸送に使用する船を用意する業務
    (造船・買船・傭船という方法がある)
  • 集荷業務:在来船や自動車船で輸送可能な貨物を集める業務
  • 配船調整業務:集荷した貨物を適切に船へ割り振り、運航計画を立てる業務
  • オペレーション業務:船長や代理店と連携し、船の運航を管理する業務

これら4つの業務が連携することで、ブレイクバルク輸送は成り立っています。